ミシン修理屋のお仕事と趣味のお話

シンガー メリット 7800 ベルトプーリーひび割れ

ブログをご覧いただいてのご依頼で、シンガーの学校用ミシン「スクールメイト」の修理に出掛けました。直線専用のスクールミシンです。

現在もスクールメイトの名で販売が続いてますが、この日修理させていただいた日鋼時代のモデルからすると、ずいぶんスタイルが変わって今風になってます。

さて、今回はそのスクールメイトではなく、もう一台別にお預かりしたミシン。
現地修理のスクールメイトは写真がありません<(_ _)>
クルクルっと模様選びが特徴のシンガーメリット7800です。

お知り合いから譲り受けたそうで、長い間使っていなかったものだそうです。
あちこち固着してしまってるのと、動かしてみるとカチカチ異音が発生してました。
はて?何の音でしょう。
現地でははっきりした原因が分からず、持ち帰って詳しく調べてみます。

音の原因はここ。下糸巻きのベース部分のネジ緩みで、回転時はずみ車内側のベルトプーリーに接触していました。
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さぁ、後は固着した各動作部分を整備して行きましょう。

針軸も固着して左右の振りが利かなくなっていました。
この状態だとエラーが発生して動かない事もあるんですが、今回はそれは無かったです。まずは古くなったグリースやらを綺麗にしないといけません。
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こちらの御主人、家電メーカーに長くお勤めだったそうで、機械にお詳しい方。
この内部の基板を見て、使ってる部品が懐かしい~とおしゃってました。
最近のは各部品ずいぶんと小型化されてますからね。
「その分壊れやすくなってるような気も・・」には同調されてました。
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さぁ、整備も終わり組上げての試し縫い。ん・・?何でタイミングがずれてるの?
組上げる前はちゃんと確認したのに。
あ!もしかして・・そーなんです、この7800は下軸のベルトプーリーにプラスチックが使われてまして、それがひび割れてました。(赤→部分)
ありゃ、確認ミス!お客様に納期を延ばしていただいて、部品発注。
この作業は下軸を抜き取っての大掛かりな?ものとなります。
7800_160901_4.jpg

部品が届きました。
後のモデルからはギヤ部分含めオール金属製。左側のそちらのタイプに交換。
これなら破損の心配も無くなりますね。
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プーリーを下軸に組み付けて、下軸を元の位置に戻します。
下軸を外すと送りや釜のタイミングがずれてしまいますので、ここから調整作業。
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部品を待ってる間に外装クリーニングを済ませておいたのでピッカピカ。
年式の割りに日焼けも少ないミシンでした。

SINGER MERRITT Computer 7800 (修理完了後)
7800_160901_1.jpg

この度はミシンテックへ修理のご依頼をいただきありがとうございました。

福岡市東区シンガーミシンの修理はミシンテックまで。
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[ 2016/09/28 01:50 ] SINGER | TB(0) | CM(0)

シンガー モナミ パステル 釜に糸が絡まる

ブログをご覧頂いた方から「シンガーブルーチャンピオンの整備を」とのお電話をいただきました。久しぶりの足踏みミシンの整備です。

お祖母様が使われてたミシンとのことで、そちらから車で運んでくるとのこと。
「積んだはいいけど降ろせない」。
なので運んで来られるのを待ってお伺い。
なるほど、頭部を台に付けたまま。「重たいのによく積めましたね」。
降ろす時は東頭部を外して・・「え、そんなに簡単に外せるんですね」。
職業用ミシンの頭部は、家庭用ミシンと違ってネジで固定してないから、外して運ばないと危ないのです。何と言っても重たいですしね。
ま、頭部を外してもご自宅は駐車場から数段階段を上がらなくてはいけません。
こんな時は遠慮なく運ぶのをお任せ下さい。

と、足踏みミシンの話を書いておきながら、作業の話はコンピュータミシンです。
同じシンガーのモナミパステル。
モナミと言えばシンガー伝統の名前ですね。
昔のモナミとは似ても似つかぬって感じですが、今はこのボディのモナミです。
このボディ、モナミ以外のペットネームでも販売されてる、今のシンガーブランドのミシンでは割とメジャーなモデル。
操作パネルの違いや、糸切の有り無しなど、モデルごとに色々あります。

ブルーチャンピオンをご依頼頂いた際、もう1台と言う事でご依頼頂きました。
釜に糸が絡まるように食い込むとの事。
糸流れを見ると、内釜のストッパー部分に糸が引っかかります。
ストッパーの板バネ部分が変形してるのが原因でした。
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修正、交換どちらかでの対応となりますが、一度変形したものを元に戻すと、変形の度合いにもよりますが強度が無くなります。
今回は大きく変形していたので、長い目で見て交換対応させていただきます。

部品待ちの間に分解整備を済ませておきます。
pastel_160821_3.jpg

外装クリーニングのため電装品を外した状態。
操作パネル部分はこのように外れて、色々なモデルに対応可能となっています。
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上部にある青い開閉カバーの爪が折れていて、カバーが脱落した状態でした。
無くても使えるんですが、せっかく綺麗になったので、カバーも修理しておきます。
いつものプラリペアとファイバーパテ。
裏側とは言え見えるところなので、パテのグレーがちょっと気になります。
お客様に確認していただきましたが、気にならないとの事。
それよりもカバーが直ったのを喜んで頂けました。

SINGER mon ami pastel (修理完了後)
pastel_160821_2.jpg

この度はミシンテックへ整備と修理のご依頼を頂きありがとうございました。

福岡市東区シンガーミシンの修理はミシンテックまで。
[ 2016/09/22 00:56 ] SINGER | TB(0) | CM(4)

シンガー 103 Super UTT プリューム 社外部品取付

ブログをご覧になった方が、沖縄から宅配便でご依頼下さいました。
シンガーの職業用ミシン、プリュームです。
内容はマジックかけとサブテンションの取付、モーターとフットコントローラをYDKに交換と言うものでした。

マジックかけというのは、そこに糸を掛ける(通す)と糸調子が安定するという優れもの。ちと値段が高いのが気になりますが・・

マジックかけはお客様が用意されたものを一緒に送っていただき、他の部品に関してはこちらで手配させていただきます。

モーター交換と言う事で、てっきり壊れてるのかと思いましたが、コントローラ無しをオークションで購入されて、コントローラが手に入らないとの事。
ん?たしかこの前発注した時あったよな・・問い合わせると発送可能との事。
お客様にお伝えすると、諦めていたのですごく嬉しそうでしたヽ(´∀`)ノ

そうこのミシン、専用モーターの電子ミシンなので、社外モーターに交換すると自動糸切が使えなくなったりと色々問題があるんです。

コントローラの到着を待って作業開始です。
他の作業に入る前に動作確認しときたかったもので・・
結果動作に問題ありませんでした。

まずはマジックかけの取付ですが、取り付けには本体にネジ穴を開ける必要があります。
位置を決めて、テープで仮止めしてから糸の流れ具合の確認と、お客様に画像をお送りして、取り付け位置の了解を頂きます。
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ドリルで下穴を開けて、タップでネジ立てを行います。
今回は下に付く糸掛けのネジ穴に合わせて、4mmでネジ立てを行いました。
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次にサブテンションですが、取付位置形状の近いJUKIのものを取寄せました。
元の糸掛けは取付部の金属が薄いので、JUKIの厚さに合わせて取付部のプラスチックを削りました。
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マジックかけとサブテンションの取り付けが終わりました。
サブテンションは糸切スイッチ操作時にも干渉することなく、違和感無く収まってくれました。
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マジックかけ下の糸掛けと、糸案内(アンテナ)も交換して欲しいと、追加でご依頼いただいたんですが、ここで1つ問題が・・
糸案内の取付部分が劣化でひび割れ。ネジを外すと完全に割れてました。
ネジでかろうじてくっ付いてたようです。
ここはJUKIのシュプールのように、金属だとこう言うことは無いんでしょうけどね。
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プラリペアで接着した後、ファイバーパテで強化しておきました。
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一通り作業が完了しました。
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あとは通常の整備作業をさせていただき完了となります。
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これが専用モーター。交換せずに使えたのが何よりでした。
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SINGER Super UTT PLUMEUX (作業完了後)
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この度はミシンテックへご依頼下さいましてありがとうございました。

福岡市東区シンガーミシンの修理はミシンテックまで。
[ 2016/07/01 01:36 ] SINGER | TB(0) | CM(4)

シンガー マジックボビン 下糸巻きレバー破損と釜への糸食い込み

こちらのお客様もブログがきっかけで、今までに何度か修理をさせて頂いてます。今回は釜に糸が食い込んでしまったとのことでご連絡を頂きました。

合わせて以前修理した箇所が、再び破損してしまったとのことで、そちらも。
その時は部品が無くて、間に合わせで修理していたのですが、今回部品取りに使えるミシンが見つかったので、交換対応させて頂く事が出来ました。

このミシンはミシン台に取り付けた状態、ケースに入ったポータブル、ケース無しのポータブルと、様々な状態で使えるようになっています。
ですので、この状態でもゴム足が付いています。底カバーもありますが、手で簡単に外せるようになっています。
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こちらが下糸巻きのレバーになるんですが、下が破損したもので、上が今回部品取りのミシンから取り外した物になります。
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多くの方が下糸巻きにこんな部品あったっけ?と思われるかもしれませんが、このミシンの名前にもなっているマジックボビン機構特有の物です。
マジックボビンと言うのは、専用のボビンを使って釜にボビンをセットしたまま、針に通した上糸から直接下糸巻き出来ると言うもの。
この時代のシンガーミシンの多くがこのマジックボビンを採用してましたが、長くは続かず、後のモデルは通常のミシンと同じ下糸巻き構造になっています。

部品の取り付けが終わりました。動きも固かったので、整備しておきます。
mb_160408_3.jpg

釜カバーを開けると釜の左端にこのレバーがあって、レバーを左に押し込むように回すと釜が少し持ち上がって、ボビンに下糸が巻けるようになっています。
釜カバーを閉めると、レバーも元の位置に戻るようになっています。

なかなか優れものだとは思うんですが、普及しなかったのはやはり何か使いづらさがあったのかもしれません。

釜への糸がらみは、この状態にしてようやく取れました。
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お客様も外して自分で除去出来ないかとがんばったそうですが、今の水平釜ミシンのように内釜は簡単には取り外せません。

SINGER magic-bobbin (型番不明) 修理完了後
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お祖母さんから受け継いだと言うこのミシン、これからも大切に使い続け下さい。

この度はミシンテックへ修理のご依頼をいただきありがとうございました。

福岡市東区シンガーミシンの修理はミシンテックまで。
[ 2016/06/10 00:47 ] SINGER | TB(0) | CM(0)

シンガー フィットライン 6580 (model 6580) 軸の固着

こちらもブログをご覧頂いたお客様からのご依頼。

「はずみ車が回らない」というシンガーフィットラインなんですが、お電話の際にフィットラインと聞けば、安心して受けられる整備性のいいミシンです。

このミシンも日鋼時代のミシンですが、使いやすさと縫い調子の良さで定評です。
安定のフィットラインとでもいいましょうか・・

お伺いしてみると、ガッツリ軸が固まってます。ま、想定の範囲内ですね。

クロスしたワイヤーが見えますが、模様切り替えに連動してLEDの表示灯を動かす役割をしてます。中央に見える茶色い基板がLED部分。
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その模様切替のカム部分も固着してました。
模様切替ダイヤルは動くんですが、模様がうまく切り替わらない状態です。

コンピュータミシンで模様切替がうまくいかないと、大事になってる場合も多いんですが、電子ミシンの機械式は主に固着が原因になります。
時に部品の破損もあったりしますけどね。その場合は厳しい状況にはなりますが。

本体の修理をする合間に外装のクリーニング作業も済ませます。
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SINGER Fit line 6580 (model 6580) (作業完了後)
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この度はミシンテックへ修理のご依頼をいただきありがとうございました。

福岡市東区シンガーミシンの修理はミシンテックまで。
[ 2016/06/09 12:35 ] SINGER | TB(0) | CM(0)
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Author:ミシンテック
 
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