職業用ミシンの整備ついでにご依頼頂いた、ベビーロックのBL3。
ボディ前面が金属製の古いタイプの406EXです。
長い事使ってなのでかなり動きが重くなってます。
使わなくなる前の布くずや糸くずもそのままで、あちこち錆も発生してます。
布くずなどをそのままにしておくと、湿気を吸ってその部分が錆るので注意です。
糸調子も悪く、糸が突っ張った時に出るカチカチ音も聞こえます。
また、かがり幅が狭く、巻きロックでも無いのに1mm程しかありません。
以前修理に出したとこで、これ以上はどうにもならないと言われたとか。
「元はこんなに細くなかったのに、どうして出来ないの」って確かに思いますね。
それ以来使う気が無くなったとか。
確かに細ロック用の針板が付いてるので、かがり幅は狭いです。
この機種はかがり幅を変えるのに針板を変えないといけないのです。
しかも広幅はオプション品・・
それでも多少調整で広げられるし、糸調子が合えばちゃんとした幅が出ます。
お客様宅で簡易的に調整して、ちゃんと幅が出るのをお見せしておきました。
上ルーパーの位置がおかしかったので、適正な縫い目はまだ出ませんが・・
あとは持ち帰って、きっちり整備させていただきます。
ルーパー周りはかなりくたびれた感じですね。
きれいにした後に、上ルーパーの位置調整を行います。
モーターベルトがボロボロになってたので交換させていただいてます。

糸調子器や糸掛け部分の錆が目立ちます。

分解して部品ごとに磨いて行きます。

針軸も錆や長年の油が固まってご覧の通り。
抜き取って磨き上げます。

綺麗になって調整も済ませたルーパー周り。
早速糸掛けをして試し縫いです。
baby lock BL3-406 EX (修理完了後) 色焼けあるけどぴっかぴか~

今回は送り調整カムの交換無し?と思われた方もいらっしゃるかな?
この年代のBL3は送りカム部分の構造が違い、例の焼付き症状は聞きませんね。
この度はミシンテックへ修理のご依頼をいただきありがとうございました。福岡市東区で
ベビーロックの修理は
ミシンテックまで。
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