ミシン修理屋のお仕事と趣味のお話

JUKI HL-635 ゴム輪がとんでもない事に!

今日修理したJUKIのHL-635のお話です。大きなミシンケースに収められた、直線専用電動ミシンなんですが、モーターにはYDKのいいモーターが純正で付いていて、シンプルな見た目もなかなか好感の持てるミシンです。

軸がまったく動かないということで入ってきたんですが、軸が完全に固着してしまってました。最近軸の固着が多いので、オリジナルで作った(そんな大げさなもんじゃないですが)工具を使って修理。がっちり固着してましたが、思ったより早く動くようになりました。何度も苦労したから作った工具が役にたちました。

固着はよくあるトラブルなんですが、驚いたのは下糸巻きのほうでした。何気に下糸巻き軸を動かした時に、何か変だなぁ~と思ってカバーを開けてみたら、なんとゴム輪がドロドロに溶けて、流れ出したゴムが溶岩のようにガチガチに固まってました。いったいこのミシンに何があったの!?ゴム輪が劣化してひび割れたり、ぼろぼろに砕けてるのはよく見るけど、溶けてるのは初めてみました。こんなとこに熱が加わったとも思えないしなー。

ガチガチに固まったゴムを剥がすのが大変でしたが、新品のゴム輪を取り付けて修理完了。モーターベルトもぼろぼろになっていたので交換しました。後は各部注油をしてクリーニングです。

作業が終わっての試し縫いは快調!直線専用なので針ぶれも無く綺麗な縫い目です。YDKモーターとの相性もいいようで、軽い動作音が心地いいミシンです。

JUKI HL-635 整備終えてピカピカになりました。シンプルで使いやすくていいミシンです。
_IGP9665.jpg

溶けたゴム輪がこんな状態で固まってました。黒く付着してるのがゴム輪だったんですが、どーしたらこんな状態になるのか、とっても気になります。まったく原形無くなってます・・・がっちり本体に付着してました。
_IGP9660.jpg

今回交換した部品です。左ははずみ車の固定部品。下糸巻きするときにはこの部分を緩め、針を動かす時は閉める時に使う部分で、クラッチみたいな役割をしてます。カバーのプラスチック部分が劣化して割れてしまっていたので、金属製の物と交換しておきました。中央はモーターベルト。右は本体から剥がし取った溶けたゴム輪です。
_IGP9667.jpg

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[ 2012/03/23 22:26 ] JUKI | TB(0) | CM(2)
こういうこと、ありますね
なんででしょうねぇ。
しまいっぱなしで空気に触れることがなかったとか。
で、そのしまっていた場所が、意外と暖かかったとか。

ドロドロ事件は、1960年代くらいからの金属カメラでもありますよ。
内部の遮光する部分にモルトプレーンを使っているんですけど、あれはひどい。
黒い粉がボロボロ、あちこちベタベタ、とにかく・・・むごい。
こんなになるなら、フェルト使ってくれー!!
と思います。

このJUKI、家庭用ですか?
職業用みたいで、カッコいいですねぇ。
[ 2012/03/24 15:02 ] [ 編集 ]
Re: こういうこと、ありますね
カメラのモルト、なんか久しぶりに聞きました。
昔のカメラってモルト交換とかありましたよね。私は経験ないですが、やっかいなようですね。
私のペンタ67は今だにモルト生きてますけど、67のモルトはよくだめになると聞いた事がありました。
けど、今回のミシンは何か化学変化でもおきたのかな?ってくらいでした。まったくベタベタ感とか無く、プラスチックのように固くこびりついてました。

このJUKIは家庭用の半回転タテ釜の電動ミシンです。内部もものすごくシンプルですよ。私も最初見たときに職業用に通ずるものを感じました。
[ 2012/03/24 22:50 ] [ 編集 ]
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