ミシン修理屋のお仕事と趣味のお話

ミシンコレクション④ JUKI HZL-11 フルフル

ミシンの仕事を始めた頃、歴代のミシンが紹介された冊子をもらったんですが、その中に載っていたのがこのミシンでした。このミシンが販売された1977年当時はまだ無骨な重たいミシンが主流だったんですが、その中にあってこのデザインはとても目を引きました。

このミシン欲しいな~と思い続けてた時に、買換えのお客様で古いミシンを引取って欲しいとのこと。その古いミシンというのがHZL-11でした!もちろん喜んで引取らせてもらいました(笑)

しばらくして先輩から「これあげる」と渡されたのがまたまたHZL-11!ということで結局2台になりました。

このミシンのセールスポイントが[軽量小型無給油]で、同年代のミシンで言えばジャノメエクセル813やブラザーコンパルDXなどで、たしかに大きいし重たい。当時JUKIで営業してた人と話した時に「軽さでかなり売れたよ」と聞いた事があります。

このミシンのもう1つの特徴が水平釜です。当時はシンガーさんが水平釜を採用していましたが、国内メーカーはまだ縦釜全盛の時代でした。ただシンガーほど完成度は高くなく、縫った感じはいまひとつです。実際翌年に登場したHZL-550フローラからは全回転縦釜の採用となりました。ここからJUKIの縦釜全回転時代が始まり、JUKIに本格的な水平釜のミシンが登場するまで10年以上経つ事になります。

もう1つ面白い点が天秤です。JUKIの天秤といえば以前紹介したロータリックスですが、HZL-11登場前はJUKIも普通のリンク天秤を採用していました。ところがこのミシンはリンク天秤でも通常の垂直ではなく水平リンク天秤というのを採用しています。これは前にも後にも例がないです。このデザインのためにそこまでしたのならすごいですね。

ケースは桃太郎の桃みたいにパカッと中央から開くんですが、そのケースの中に本体はもちろんフットコントローラやミシンランプも納められるようになっています。このミシンランプは小さなデスクライトみたいなのなんですが、2台共ランプは入ってませんでした(残念!)。ミシンは使わなくなってもランプだけは他に流用されたんでしょうね。

JUKI HZL-11 frou frou
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どこから見ても面白いデザインです。デザイン優先のミシンってあんまり無いですよね。
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[ 2012/04/13 08:25 ] JUKI | TB(0) | CM(4)
ミッドセンチュリー
正確には、'50年代〜'60年代にかけての工業デザインを差しますが、日本の'70年代は(たぶん遅れてやって来たため?)、まさにこんな感じでした。
このデザインは、たまらないですね。血迷ってゲットしてしまいそうです(やば)。
でも、縫いは微妙ですか・・・うーん。
[ 2012/04/13 17:55 ] [ 編集 ]
Re: ミッドセンチュリー
ミッドセンチュリー・・初めて聞く言葉です。
このミシンは実用よりコレクションアイテムがいいかもです。
ただ、一度使った印象なので、今度しっかり整備して使ってみようかな。
まー期待はしないほうがいいと思いますが。

[ 2012/04/13 23:16 ] [ 編集 ]
返し縫い
このミシンオークションで購入よていですが、これは返し縫いできるんでしょうか? デザインで買ってしまって後から気づきました
教えてください
よろしくお願いします
[ 2015/06/21 22:31 ] [ 編集 ]
Re: 返し縫い
デザインいいですからね。

右下、手前の黒い四角の部分を押すと返し縫いになります。
[ 2015/06/21 23:57 ] [ 編集 ]
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