ミシン修理屋のお仕事と趣味のお話

シンガー マジックボビン 下軸ギヤ交換

先日ブログをご覧になった方から「マジックボビンについて」という問い合わせのメールをいただきました。マジックボビンといえば、かつてシンガーが採用していた釜にボビンをセットしたまま下糸が巻ける画期的なもので、以前このブログでもちょこっと触れさせてもらいましたね。

ボビンの使い方についてかな?と思って読ませていただくと、マジックボビンというネームのミシンの事でした。型番が無くてマジックボビンという機種は初めて見ました。画像も添付して下さっていたんですが、以前紹介させていただいた610uとそっくりです。メールを下さった方も610uの記事をご覧になったそうです。ただ、610uはマジックボビンでは無く、アポロボビンを採用しています。

メールの内容はミシンの整備をお願いしたいとのことで、昨日倉庫の方に持込んでいただきました。同じ市内の方だったんですが、南区からわざわざ足を運んで下さいました。メールにも書いて下さってたんですが、お母様の形見のミシンだそうで、お客様にとって大変思い入れのあるミシンだそうです。

これは何としても使えるように整備させていただこうと早速拝見。はずみ車を回転させた時に段差があったのが気になり、下軸ギヤを確認してみると思ったとおりギヤが割れてました。さすがにメーカ部品はもうありません。
_IGP9597.jpg

さーどうしよう、そーだ610uのギヤ・・確認するとサイズは同じで使えそうです。移植して使わせていただく事を了承いただき、お見積もり金額も了承いただけたのでお預かりさせて頂きました。
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右がマジックボビンに付いていたプラスチック製。左が610uのものでこちらは金属製になります。金属製なので多少回転音が気になるかもしれませんが、耐久性を考えたらこちらがいいですね。それにしても610uがあって良かった~せっかく足を運んでいただいた上に、お母様の形見のミシンが修理出来ませんとはいい難いですから。
_IGP9598.jpg

軸をぬいてからギヤを外します。マジックボビンの方はギアの固定ネジがだめになっていたので、ドリルでネジを抜き取りました。
_IGP9601.jpg

ギヤの移植は無事に済みましたが、下軸ギヤを外したので送りや釜バランスを取り直します。さ~て試し縫いと糸を通したんですが上糸テンションがおかしい・・分解してみるとプラスチック部品が割れてました。右がマジックボビンの物で完全に割れてます。じゃあと左の610uの物もヒビが入って使えず、ストックパーツの中を探すと使える物がありました!
_IGP9604.jpg

SINGER Majic Bobbin(試し縫い中)
_IGP9608.jpg

何度か試し縫いと調整を繰り返しながら、綺麗な縫い目が出るようになりました。これで使えるようになることが分かったので、もう一度分解して通常の整備作業に入らせていただきます。
_IGP9612.jpg

お母様の思い出と共に末永く使っていただけるよう、しっかり整備させていただきます。仕上がりましたらご連絡させていただきます。
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[ 2013/01/12 00:21 ] SINGER | TB(0) | CM(0)
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