ミシン修理屋のお仕事と趣味のお話

ブラザー コンパルαⅡ 861

ブラザーのおしゃべりミシン、コンパルα(アルファ)を修理でお預かりしました。

おしゃべりミシン?って思う方も多いかもですね。1983年登場のコンパルα850で初めて搭載されたこの機能、間違った操作をすると声で知らせてくれるんです。

例えば・・押さえを下げずにスタートボタンを押すと「押さえレバーを下げて下さい」と。これって結構うるさいっていうか、うっとおしかったりするんですが・・。

しゃべるミシンってコンパルαくらいでしょうね。警告は電子音「ピピッ」で十分かな?

brother COMPALαⅡ 861(修理完了後)
COM_αⅡ_1

今回お預かりしたのは1984年登場のモデル。

確認させていただくと直線以外の模様縫いがまったく使い物になりません。直線も左基線が中央に来てしまい、どうやら針軸の制御がうまくいっていません。

送りの具合もよろしくないようで、ステッチ幅が設定とずれがあるようです。

油切れが原因かな?分解して確認してみると、作動部分にそれほどの動作不良は認められませんでした。ということは電気系統、基板か制御モーターかも。
b_comα_1

基板を外すと制御モーター(赤矢印)が現れます。強力磁石に平面コイルが使われていて、リニアモーターみたいですね。
b_comα_2

ケース内上下に2個セット(青矢印)され、針軸の左右と送りをこれで制御します。

明らかにこれの動きがおかしいんですが、原因が基板側なのか制御モーター側なのかははっきりしません。原因が分かっても交換部品は無いんですが・・。

納期はゆっくりあったので、お客様に連絡して部品取りのミシンを探す事に・・。

探してる間に外装のクリーニングを済ませておきましょう。
b_comα_3

お願いして送られて来たのはコンパルαⅡスペシャル 852でした。ほぼ同じなんですが、1985年に登場した下糸検地装置が追加されたモデルです。

部品取りで仕入れた方をベースに組み上げる事にして、壊れていた穴かがりセンサーや状態のいい部品を全てこちらに移植しました。結局見た目861の中身は852になってしまいました。下糸検地は外してますけどね。

これで全ての模様が綺麗に縫えるようになり、折れていた取っ手も付いて、磨き上げたボディと相まってお客様には大変喜んでいただけました。

この度はミシンテックへの修理依頼ありがとうございました。また、今回の修理方法にご理解いただき、感謝いたします。



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[ 2013/06/09 23:24 ] brother | TB(0) | CM(0)
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