JUKI最初の家庭用コンピュータミシン、フローラの晩年に登場したHZL-5700です。
1980年に
HZL-5500フローラが登場して、1982年に
HZL-5500フローラDX、そして1984年に登場したのがこの
HZL-5700フローラDXⅡなんですが、最後は
HZL-5600フローラSになります。5700から5600って型番が逆に若くなってます。
1980年に登場したHZL-5500から
自動糸切りを搭載してたってのはすごいです!
そして1985年にはザ・ミシンシリーズのHZL-7000が登場していますので、フローラシリーズからザ・ミシンシリーズへ順次移行して行ったのでしょうね。
今回ご依頼頂いたフローラは、押さえセンサーのエラーや下糸がつるなど色々な症状がありまして、オーバーホールも兼ねてのお預かりとなりました。
カバーを外していくといかにも80年代といった基板が・・内部は埃がいっぱいです。

釜まわりも糸くずや埃がいっぱいで、天秤まわりには多量の糸がらみもありました。

下カバーやモーターまわりもご覧のとおり多量の綿ボコリ・・これから配線外します。

まずは糸くずやら糸がらみ、埃を除去して古い油を落としてから注油。
下糸がつるのは釜の油切れかな~?と思ったんですが、それだけではなくて上糸テンションの調整も必要でした。まー簡単な作業なんですけどね。
針糸通しは欠落してたんですが、お客様が部品をお持ちだったので調整して取付。
他にも色々作業はありましたが、動きが軽~くなって糸調子も良くなりました。
JUKI HZL-5700 FloraDXⅡ 1984年製 (整備後)
この度はミシンテックへの修理依頼ありがとうございました。
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