ミシン修理屋のお仕事と趣味のお話

ブラザー MOC2000 CP963 送り不良 下糸巻不良etc

久しぶりに来ましたブラザーCP963。CP961とかシリーズは色々あるんですが、デザイン違いで中身はほぼ同じかと・・。

「送りが利かないのと、下糸巻が回らない」とのことで、手芸屋さんからご紹介のお客様からお電話いただきました。送りが利かない・・例の症状かな?

お伺いして確認させていだくと、送りは電源入れて最初の2~3針動いて送らなくなるいつもの症状。このシリーズ最大の欠点とも言うべきよくある症状なんです。

下糸巻のほうは完全に固着状態で、うんともすんとも・・。

急ぎの物を縫ってる途中だったとのことで、代替機を置いてお預かりとなりました。

こんな事言うとあれなんですが、苦手なんですよこのシリーズ・・。

まずは分解して症状の再確認と原因を探しましょう・・。
MOC2000_3.jpg

上軸にうっすら錆も浮いてしまってますね。
MOC2000_4.jpg

下糸巻の固着は糸がらみと、古くなった油が粘土質になってたのが原因でした。
MOC2000_5.jpg

下糸巻のベース部分は樹脂なので錆による固着は無いんですが、特殊な構造のせいか、糸がらみによる回転不良はよくあります。油が粘土質になったのは湿気が多かったのか・・上軸の錆もあったことですし。

ま、下糸巻に関しては早々に解決いたしました。

さーここからですね。送り不良の方はどうでしょう・・。

基板を外すとステッピングモーターが現れます。これが送りの制御をしています。
MOC2000_6.jpg

この機種、他にも上糸調整などステッピングモーターが多用されていて、とにかく複雑・・そうそう、上糸も釣るとのことで、そちらは上糸調整部分の糸がらみが原因でした。糸がからんでモーターがうまいこと糸を繰り出せなくなってました。

フルコンピュータミシンだけにこの複雑さはしょうがないんですけどね。

各作動部分を確認してみましたが、固着等は認められず、やはり電気系統の不良でしょう。まーこのシリーズの送り不良で固着が原因ってのは少ないですけどね。

中の整備や調整を済ませてから、仮組みしてテストプログラムで動かしてみると、やはりちゃんと送ります。きちんとした信号が送られなくなっているようです。

基板交換となると高くなるし、違う方法で対応させて頂くことに。まーまったく元通りって分けには行きませんが、何しろ予算がかなり違ってきますので。

お客様にも作業内容を快諾いただいて、納品時に使っていただきましたが、実用範囲内まったく問題無く、満足行く内容だったようで安心いたしました。

仮組みで何度もテストを繰り返してから納品させていただきました。
MOC2000_1.jpg

この度はミシンテックへの修理ご依頼ありがとうございました。
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[ 2014/05/14 09:12 ] brother | TB(0) | CM(0)
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